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雷火(2)→
雷火(1)

著者
藤原カムイ
寺島優

 本屋の店頭で何となく購入。限りなく、絵の印象で選んだ感じ。なんか大友克洋っぽいのが目にとまったので。・・・ただ、作品自体は結構前のものみたいだね。初出1987年って書いてあるし。
 気に入ったのがもう一点。それは、邪馬台国という舞台設定。この時代、特に日本は鬼道が支配していたので、ファンタジー系の作品を描くには十分な下地が揃ってる。資料も少ないから、かえって固定観念がなく、自由に作品世界をふくらませることが出来ると思うし。

 主人公はいかにも少年マンガに出てきそうな熱血系。何やら人外の忍術らしいものを使う。というか、他の登場人物たちも、みんな術を使ってるね。それでこそ、この時代設定が生きるというものだ。
 ただ、山奥で人と接触せずに生活する少年たちと師匠の老人という設定が「あずみ」を彷彿とさせる。まぁ、パクったつもりはないんだろうけど、どうもちらついてしまってちょっとこれはマイナス・・・いや、作品はこっちの方が古いってのはわかってるんだけど、どうしても、ね。

 ヒロインはこれまた、この時代なら彼女しかいないでしょう、の壱与。そしてお約束のように美少女で強力な術使いと。主人公とヒロイン、両方ともいかにも「らしい」人物設定。ま、その方が読みやすくて良いんだけど。
 卑弥呼もイメージ通りの婆さんだな。ただ、卑弥呼の弟(ニニギ、だったか)はほとんど登場していなかったのが意外。彼が卑弥呼の参謀として暗躍するのかな、と思ってたんだが。むしろ、敵役として登場するのが張政という魏の国の男。これはいかにも陰謀好きそうな、悪役キャラだ。ただ、「魏」の存在を匂わせている以上、大陸VS日本という大きな構図を頭の中に描いてしまうのだが、実際、どの程度魏が絡んでるのだろうか。張政が単に魏の使いを騙っているという可能性もある。張政が「イキナメ」として正体を現すシーンが妙に気になるし。
 いずれにしろ、一度張政が邪馬台国の王に就くのは間違いないのだろうな。史実通りにことが進むなら。そして最後に壱与が大逆転、ってところなんだろう。ただ、そこまでにどう話をふくらませていけるのか、に期待したいところ。