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| <かくして続編は> 鳴り物入りで登場したSFRPGシリーズ「ゼノサーガ」。前作は、戦闘やゲームシステムに若干、難はあるものの、マニアックな設定を積み重ねて構築された重厚なストーリーは、今後のシリーズ展開を大いに期待させるものでした。 その第一作を受けて登場した「善悪の彼岸」。起承転結の「承」にあたる部分ですから、ストーリー上の謎をある程度明かしつつ、ゲーム全体の完成度は高めてくれるもの、という期待がありました。 が。 見事に裏切られました。 <薄めのストーリー> 先ずは肝心のストーリーから。 時間軸では、前作の直後からストーリーは始まりますが、話の進行が非常に遅いです。主人公であるシオンのかつての故郷、ミルチアとそこで14年前に起きた事件が、今回の話の中心になると思われましたが、むしろその話は置き去りで、レギュラーの一人であるJrの過去に主題が当てられています。しかし、その過去の話自体、大したボリュームはなく、他の登場人物の話が深く交錯する訳でもありません。他のキャラクターにも色々過去の因縁話はあるはずであり、それをある程度織り交ぜながらストーリーを展開させれば群像劇としても面白かったのでしょうが、そういうわけでもないのです。 また、前作ではUMNデータベースという、ゲーム中に登場する難解なSF擁護を解説するキーワード検索があったのですが、今回はナシ。前作の繋がりを考えると、今作にこそ必要だったのではないかと思われる機能なのですが・・・ |
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<遅い、面倒、違和感> システム面。 前作にあったHDDへのインストール機能がなくなっています。結果、ローディングが非常に遅く、イベント、戦闘の前後のローディングがゲーム全体のテンポを悪くしています。 登場キャラクターのデザイン変更。特に女性キャラクターの造詣がまるで別人のようになってしまっています。物語自体は前作の直後という時間軸ですので、この変更には非常に違和感がありました。 また、G2イベントというサブクエストのようなイベントがありますが、メインストーリーとまったく関係のない話であるうえ、やたらと手間のかかるものが多く、先にあげたゲーム自体のテンポの悪さもあいまってあまり楽しめる完成度ではありません。 <可能性を見出すとすればバトルか> 戦闘。ここだけが、前作から進歩させようという意欲が感じられたところでした。ただ、意欲は感じられたものの実際に進歩しているというわけではありません。 思想はいいと思うんです。ブーストという概念を前面に出すことで、雑魚戦闘での、単にボタン連打でもどうにかなってしまうような単調さはなくなっています。 しかし、単調ではなくなった、というよりは面倒になっただけ。マニュアルの操作説明も不十分で、戦闘中に使用されるアイコンや用語の意味がまったくわからず、不親切さは非常に目立ちます。 |
| <あらゆる意味でグレードダウン> その他、あらゆる意味で前作からグレードダウンしており、正直言って、こんなに落差の激しい続編というのも見た事はありません。正直、よくこの完成度で、発売GOのサインが出たものだと、あきれてしまうばかりです。 しかも、ストーリーは今作では終わらない。続くのです。しかし、続きを見たいと思う気持ちより、この苦痛極まりないゲームの続編をやりたくないという気持ちのほうが強いのです。 なんとも酷いゲームでした。 |
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