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電脳戦機バーチャロン マーズ

機種 メーカー 発売日
PS2 セガ 03/05/28

レビュー日 レビュー時の状況 日記(ネタバレ注意)
03/07/07 ドラマチックモードクリア(ノーマル) 電脳戦機バーチャロン マーズ
電脳戦機バーチャロンシリーズ
電脳戦機バーチャロン ORATRIO TANGRAM

<ツインスティック放棄の是非は>
 バーチャロンシリーズ初のコンシューマオリジナル作品。何といっても最大のポイントは、バーチャロンの代名詞とも言えるツインスティックを放棄し、PS2デフォルトのコントローラーのみに対応した操作体系です。
 個人的にはバーチャロンシリーズにはかなりはまってきましたが、その最大の魅力は、あのツインスティックによる操作から生み出される柔軟かつ多彩なアクションにあったと思っています。それだけに、ツインスティックを放棄した「マーズ」が、これまでシリーズ作品で見せてきた戦略性と爽快性を再現できるのか、かなり興味のあるところでした。
<的確な判断のオートモード>
 いざやってみると、これが意外と楽しめる出来栄え。ツインスティックでは4つのボタンの組合わせで各種攻撃を選択できましたが、マーズではそれを一つの攻撃ボタンに簡略化。敵との距離や状況によって自動的に武装を変更するオートモードによってフォローしています。このオートモードがかなり的確な判断をしてくれるため、思ったとおりの攻撃が出来ずにイライラするということは少なかったように思います。
 初心者も視野に含め、シンプルな操作体系ながら、バーチャロンの面白いところを出来る限り失わないようにした、という意味でこの操作体系変更は成功だったと言えるでしょう。

<なぜか古臭い>
 しかし、それ以外の新要素がかなり弱い、というか中途半端な印象です。特に、基本的なゲームデザインが妙に古臭く感じるところが気になりました。バーチャロンシリーズ自体は、かなり複雑な世界設定を持っているのですが、ストーリー性を全面に出したドラマチックモードでは、まるで20年前のロボットアニメのような陳腐な展開、どことなく野暮ったさを感じさせるブリーフィング画面…。初代バーチャロン登場時には、そのゲームデザインにかなり斬新さを感じたものですが、マーズではその初代よりも古臭さを感じてしまいます。妙にかっこつけてるのが逆効果になってるというところでしょうか。
<終わらないミッション>
 また、ドラマチックモードの各ミッションが妙に長い。一通りクリアするまでに80ステージ以上をクリアしなければならないのですが、どれも基本的には自分よりワンランク弱い敵をなぎ倒していくものや、変に特殊な操作を求めるステージなどが大半を占め、従来のシリーズに見られた戦略性と爽快性の両立がまったくなっていません。後半になると「いつになったらエンディングを迎えられるのか」その一点だけに気持ちが向いてしまい、あまりゲームを楽しんでる気分にはなれませんでした。
 これには、ブリーフィング画面の操作性の悪さ、ローディングの遅さも影響していると思います。

<追加要素が残念>
 一番心配されていた操作体系がなかなか秀逸な出来であり、基本的なゲーム性は完成されているだけに、様々な追加要素につまづきを感じられてしまうのが非常に残念な作品となってしまいました。