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サモンナイト3

機種 メーカー 発売日
PS2 バンプレスト 03/08/07

レビュー日 レビュー時の状況 日記(ネタバレ注意)
03/10/01 クリア(1周) サモンナイト3
サモンナイトシリーズ
サモンナイト
サモンナイト2

<安定感あるSLGシリーズ>
 PSのSLGとして、定番シリーズのひとつになった感のあるサモンナイト。
 今作でプラットフォームはPS2に移行しましたが、基本的なゲーム構成は全く変わっていません。これは、進歩がないというよりも、第1作の時点でかなり完成されたシステムを持っていたということでしょう。そのためか、シリーズを通したゲームバランスの安定度は非常に高く感じられます。

<SLG初心者にもやりこみ派にも>
 基本は変わっていないとはいえ、いくつかの新システムも導入されています。
 最も目を引くのはSLGパートの「ブレイブクリア」でしょうか。サモンナイトシリーズは、キャラクターイラストなどがほんわか系でライトな印象を受けるのに反し、SLGパートはそれなりの難易度を誇ってきました。それは今作にも同様にいえることで、序盤からかなりギリギリの戦いを強いられます。しかし、ある程度ゲームを進めていくと、いくらでも経験値稼ぎの出来るフリーバトルエリアが登場するため、レベル上げしまくることが可能になります。これはSLG初心者にはうれしい措置なのですが、逆にレベルを上げすぎて絶妙なバランスの本編SLGパートの興を削ぐことにもつながりかねません。そのため、一定のレベルやアイテムの使用を制限した状態でクリアする「ブレイブクリア」により通常では使えないさまざまな特殊技が使えるようになっています。ブレイブクリアしなくとも、ゲーム進行そのものには影響ないため、SLGが苦手な人を排除する仕組みにはなっていないし、逆に得意な人にとってはどれだけブレイブクリアできるか、ということがひとつのモチベーションになるでしょう。そういう意味では良い仕組みと思います。
 その他、SLGパートの視点変更や召喚獣の成長システムなども導入されていますが、サモンナイトの新しい魅力となったかと言うと、そこまで印象深いものでもありませんでした。とはいえ、戦術のとおり、もともとの完成度、バランスの良さ故に、SLGパートに不満を感じるような部分はほとんどありませんでした。
<ADVパートに弱み>
 もう一方の軸であるADVパート。これがやや疑問符の残る出来ではありました。周囲の世界から隔絶された孤島が舞台となるため、ややスケールが小さく感じられることが第一。また、島の住人である、はぐれ召喚獣たちを巻き込んだ複数勢力の争いという、良い意味で複雑な事件背景にあって、若干ご都合主義というか、その設定を生かしきっていないストーリー展開が気になりました。相変わらず登場人物が多いため、会話が細切れになってテンポを悪くしているのも影響しているでしょう。
 プロットとしては良い線を突いているのですが、脚本が弱いと言うところでしょうか。もう少しメリハリの利いたストーリーが欲しかったところです。
 ここのところは、このゲームのひとつの売りである、主人公とパートナーを複数の中から任意に選択できることからきている問題かもしれません。今回も主人公2人×パートナー4人の計8通りのパターンがあるため、物語の核となるキャラクターに思い切った性格付けが出来ないのでしょう。ここはどちらをとるのか悩ましいところとは思いますが・・・
 ストーリーパートでよかったと思えるのは、声優陣の熱演振りでしょうか。最近のゲームはたいていの台詞がボイス付になっていますが、良い意味でも悪い意味でも気にしたことはありませんでした。しかし、今作の声優はなかなか迫真の演技が感じられ、これが、弱めであった脚本を大いに補っていたように感じられました。
<もっとストーリーに力を>
 シリーズ3作を通して全く同じゲームデザインだけに、さすがに飽きてきたところはありますが、それでもSLGパートの面白さは折り紙つきです。であればこそ、多分登場するだろう次回作では、多少開発に時間をかけてでも、ストーリー部分に大いに注力して欲しい、そう思わされるところはありました。いまやこのシリーズもかなりのブランドとなっていると思いますので、一つ良い所がある小品、というよりは、いろんな点でスケールの大きい大作志向に進んで行ってもいいのではないでしょうか。