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スペクトラルフォース 愛しき邪悪

機種 メーカー 発売日
PS アイデアファクトリー 99/8/26

レビュー日 レビュー時の状況 日記(ネタバレ注意)
99/9/4 クリア 2国

<シリーズ作品ゆえの「お約束」>
 雑誌に出ていた画面写真を見て、かの「ドラゴンフォース」に似ている、という理由で購入しました。
 買うまで知らなかったのですが「スペクトラル」シリーズは結構息の長いシリーズのようで、この作品の他に、6作も出ているみたいです。しかも、このあとも準備中の作品が複数あるとのこと。
 これだけのシリーズを展開していると、やはり前作からの繋がりなどがゲームのポイントとして上がってきます。このキャラはこうでなきゃいけない、といった「お約束」。このシリーズをずっと続けている人にとってはそれが面白いのでしょう。僕は今作から入ったのでその辺がすっきり飲み込めませんでした。その辺の話は後のほうで・・・
<限定された内政システムの功罪>
 ゲームのシステムとしては、ファンタジー系ウォーシミュレーションの一つの典型的な形。
 ただ、内政がやや独特のシステムを持っています。普通、国獲りもののシミュレーションは、各ターン、プレイヤーがなすべき行動を自分で選択しながらゲームを進行させていきます。が、このゲームでは、一つのターンにできる行動は、すべての国で同一の行動に限定されています。すべての国が1月は徴税、2月は人事、3月は戦争、といった具合に同一の行動を取っていくのです。僕は、このシステムはシミュレーションとして、あまりうまく機能していないように感じました。
 というのも、まず、後半に国力が充実してくると、いつでも戦争できる状態にあるのに、戦争ができるターンまで無意味に他の行動をとる羽目になる事態が頻発します。さらに、他国の侵攻時期におよそ予想がついてしまう(各国が同一の行動をとるから)ため、他国からの侵略に必要以上に万全の備えができてしまうんですね。これはちょっと拍子抜けに感じられました。
 しかし、別の見方をすれば、取れる行動が限定されているため、この手のゲームに慣れていない人にはとっつきやすいという特徴ももっています。これは、他ジャンルの「スペクトラル」シリーズから移ってきた人たちにとっては、評価できるポイントとなるでしょう。この辺をどう捉えるかでこのシステムの評価は分かれるところかもしれません。
<ストーリーはちょっと弱い>
 ストーリーがちょっと弱かったかな。選択できる国は40カ国ありますが、それぞれに十分な数のイベントが用意されていないように感じます。更に、前述したように、他のシリーズ作品を前提にしたキャラクターの組み合わせにより発生するイベントが多数を占めるようなので、その辺を知らずにやっていたらイベントの発生は2,3個がせいぜいでしょう。これではちょっとストーリー的に弱い。
 多分、多くの国をクリアしていくごとにゲームの全貌が明らかになっていくのでしょうが、それにしてはシステム面がやや単調なため、何度も繰り返すのは辛い展開になっています。グッドエンドの条件もかなり厳しいものですし。

<評価の難しいゲーム>
 確かにこれは一種の「キャラゲー」かも知れないです。前作までをやってる人なら十分楽しむことの出来る内容なのでしょう。が、初めてこのシリーズをやる人には、(特にストーリー面で)ちょっと辛いように感じられます。でも、システム的にはそれほど大きな欠陥があるわけでもないから、その辺でとっつきにくいっていうことはありませんし。うーむ、評価の難しいゲームですね、これは。