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ミッシングパーツ

機種 メーカー 発売日
DC フォグ 02/01/17

レビュー日 レビュー時の状況 日記(ネタバレ注意)
02/05/13 クリア ミッシングパーツ

<連作だがボリューム十分>
 実にオーソドックスな推理ADVです。主人公は新米の探偵・真神恭介。彼と所長代理の鳴海京香、二人しか所員がいない鳴海探偵事務所を舞台にしたオムニバスストーリーの、今作は第一弾にあたります。
 シリーズ全体の構想としては、1本につき2話、計3本6話になる予定のようです。購入した辞典では、連作という形式から、一つ一つの話がやや薄いのではないか、との思いがあったのですが、実際やってみると1話でもかなりのボリューム。これなら、むしろ3本に分けて正解だったと思えます。一度にやるのは2話でちょうど良いという感じです。
<オーソドックス>
 基本的に、グラフィックは一枚絵。そして、メッセージを読み進めて、ところどころコマンドを選択していく形式。ADVとして、目新しい要素は何一つありません。
 しかし、だからこその安心感というか、無難さはあります。変に仕掛けを凝らしていない分だけ、純粋にストーリーに没頭できますし、プレイアビリティーも良好。BGMやグラフィックの質もそこそこのレベルに達しており、驚きの要素がないかわりに、がっかりやイライラの要素もありません。オーソドックスな形態ならではの完成度、というものなのでしょう。

<謎解きはやや空回り>
 2話収録されていると冒頭に書きましたが、それぞれ、メインとなる事件は独立しています。第1話の「鳴らないオルゴール」は大財閥家を舞台にした骨肉の争い、第2話の「赤いカメオ」はアイドルオーディションをめぐるスキャンダルを背景にしています。それぞれ、ライトな探偵モノの素材としては、これまたオーソドックスな素材です。
 それぞれ、事件の謎、というかトリックにはかなり力が入ってますが、むしろそれは空回りしている印象。かなりトリックが複雑(話自体はほぼ一本道なのですが)なため、正直言うと、謎解きをメインにして評価しようとすると、少々辛いものがあります。
<個性的な登場人物たち>
 しかし、それを補って余りある本作の魅力が、個性的な登場人物たちの存在です。主人公の恭介の周囲に集まる人物は一癖も二癖もある連中が揃ってます。特に、各話に共通して登場するレギュラー陣の絡みは、思わずニヤリとさせられてしまうものが多く、ゲームの展開がやや単調であるにもかかわらず、飽きるということはありませんでした。
 これは、全6話などといわず、もっと長期シリーズとして育てて欲しいと思うほどです。

<ぜひ続編を>
 基本的に一話完結式のため、この1本を終えた状態でも、満足度は高いのですが、やはりいくつかの伏線は残されており、この先に存在するストーリーを見てみたい気持ちは強く残ります。発売された媒体がドリームキャストだけに、今後の展開にはやや不安があるのですが、なんらかの形で継続していって欲しいシリーズです。