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| <高い作りこみ度> いわゆるアダルトゲームでは、王道でにあたるノベルタイプの大作です。 発売当初、その重いストーリーがかなり話題になっていたように記憶しています。しかし、いざ購入しようとすると、敬して遠ざけていた面があります。というのも、今までやってきたこの類のゲームには、往々にして作りこみの甘いものが多いイメージがあり、この「君が望む永遠」もそういうところがあるのではないか、と勘ぐっていたところがあったのです。 しかし、ちょっとしたきっかけで始めてみて、驚いたというか、話題になっていたことに納得したというか。あらゆる面で非常によく作りこまれた作品だったのです。それは、ノベルタイプのキモであるストーリー面のみならず、そのストーリーに没頭させるためのシステム周りにも言えることでした。 |
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<「時間」を丁寧に綴った物語> ストーリーについて詳細に触れられませんが、とにかくも丁寧の一言です。主人公の孝之と、友人の水月、慎二、そして孝之に思いを寄せる少女、遙。4人の間に起きるエピソードを丹念過ぎるほど丹念に追っていきます。そのため、その文書量はノベルタイプゲームとしても、かなり分量の多いものとなり、それが、この作品のテーマである「時間」の重さを、まさに実感として感じさせています。結果として、プレイヤーの感情移入度も極めて高いレベルに至らせることに成功しています。 自分が今までやってきたADVは、終盤に向けて一気に話を盛り上げる、という展開を見せるものが多かったのですが、この作品は、むしろ全編にわたりプレイヤーの心理を揺さぶり続ける強烈なチカラもあったように思います。このシナリオの強さは、アダルトゲームに限らず、ADVゲーム全般を見渡してみても、稀有のもののように思います。 |
| <ストレスレスなシステム> ゲームシステムそのものは、基本的にテキストを読み進めていって、たまに選択肢が出るだけの極めてオーソドックスな構成。しかし、そのテキストを快適に読み続けるためにカスタマイズできる部分が、PCのシステム周りから、テキストの色をキャラ別に変更できたり、メッセージ表示領域の自由な整形など、驚くほど多岐にわたっています。しかし、特にカスタマイズせずとも、キー操作のレスポンスも快適で、バックログも簡単に読み返せるなど、この作品の膨大なテキストを読み進めていくうえで、まったくストレスを感じさせない完成されたインターフェイスを持っています。 また、様々な効果音やグラフィック効果も要所で取り入れられており、この面でも、「丁寧さ」を十分感じさせる出来です。 <ノベルタイプの一つの到達点> とにかくも、プレイヤーに強い感情移入を起こさせてしまうシナリオの完成度の高さには舌を巻くばかりですが、それを支える部分にも、ほとんどぬかりはなく、丁寧に、丁寧に作られた印象が強く、ノベルタイプの一つの金字塔にもなりえる作品ではないか、とすら思えるほどです。 |
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