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ハンドレッドソード

機種 メーカー 発売日
DC セガ 01/02/08

レビュー日 レビュー時の状況 日記(ネタバレ注意)
01/06/19 クリア
アドベンチャーモード
ミッションモード(中級まで)
ハンドレッドソード

<オフラインでも十分面白い>
 重厚なファンタジー世界を背景としたリアルタイムSLG。
 このゲームは、ネット対戦が面白いらしいのですが、個人的にネット対戦はあまり好かないので、オフラインで遊べる「アドベンチャーモード」と「ミッションモード」しかやっていません。しかし、それでも十分に遊べる質と量を持ったゲームに仕上がっています。

<重厚な世界観>
 ゲームそのものに触れる前に、この「ハンドレッドソード」の世界観に触れておく必要があるでしょう。およそネットゲームを指向しているゲームとは思えないほどに、世界設定が充実しているのです。
 ゲーム内では、その世界観を説明した「百科全書」を見ることが出来ますが、これを一通り全部見ようとすると、一時間はかかるでしょう。ゲームに実際に反映される設定はそのうちの三分の一程度で、残りは直接は関係のない設定なのですが、これだけ詳細かつ重厚な背景を持った世界を見せつけられると、実際にゲームをやっているときの気分が違います。どうしてそういう事件が起きるのか?そういう行動に出るのか?その背景を考える材料が豊富なため、ストーリーを追うのが非常に楽しくなるのです。たとえ「百科全書」をまったく参照しなくても、ゲーム内で必要な設定については説明してくれるので、置いてけぼりを食うことはないのですが、やるからにはこの世界を理解して臨みたいものです。
<世界観に裏打ちされたテーマ>
 この世界観を背景に、「アドベンチャーモード」では、ナルアヴァルの少年王とグランの少女王の二人を主人公とした物語が展開されます。この物語がまた面白い。「国は、人はなぜ争うのか?そのとき王はどうあるべきか?」という、ややこの手のゲームとしては使い古された感のあるテーマなのですが、これを変に情に流されることなく、徹底的にシリアスに描いているところが好感もてます。最初は、ただの文通友達だった少年王と少女王。その二人が、王たる故に問われる「なぜ」を考えながら成長し、やがて、あまりに無情な現実の中で邂逅する。その過程が非常に丁寧に描かれているのです。

<部隊を中心としたダイナミックなSLGパート>
 ストーリー的な事ばかりで、肝心のSLGパートについて触れていませんでしたが、これもなかなかの出来映えです。プレイヤーは、兵隊一人一人を操作するのではなく、兵隊が集合した「部隊」を操作します。そのため、部隊の配置や進軍のコース取りなどを、それぞれに見極めなくてはならず、なかなかに考えさせられます。
 ゲームは完全にリアルタイムで進行するため、ゲーム序盤はやや複雑な操作方法と相まって難儀させられます。しかし、慣れてくると、この「部隊」をメインとしたダイナミックな戦略を描く事が次第に気持ちよくなってくるのです。更に兵種による部隊の相性や、建造物設置による拠点戦略などが絡み、結果として非常に完成度の高いシステムを実現しています。
<難易度は思ったほど高くはない>
 一見してシステムが複雑なため、尻込みしてしまう向きもあるかも知れませんが、チュートリアルは充実していますし、アドベンチャーモードのSLGパートは難易度もそれほど高くありません。そういう意味では、「始めるのは大変だが、始めてしまえば面白い」といういかにもSLGらしいゲーム性を提供していると言えるでしょう。
 アドベンチャーモードが物足りない場合には、様々な外伝的要素を盛り込み、やや難易度が高めに設定された「ミッションモード」も用意されており、SLG初心者から上級者まで、幅広い間口に対応したゲームといえます。

<DCには勿体ない?>
 正直言えば、これがDC斜陽の時代に発表されたことが非常に勿体ない。それだけの完成度を誇るSLGでした。ネットワークモードをやりこめる人にとっては更に面白いゲームとなるのでしょう。、外伝や続編の一つや二つ、簡単に作れそうな素晴らしい世界観、設定を持っているゲームですので、是非、シリーズ化していって欲しいものです。