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| <他シリーズとの関連性> 「英雄伝説3-白き魔女-」から続くガガーブ三部作のラストとして位置付けられている、この「英雄伝説5-海の檻歌-」。もう一つのシリーズ作である「英雄伝説4-朱紅い雫-」はやってないので、そちらとの関連は何とも言えないのですが、「3」とはストーリー的にもかなり関係が深く、これをやるのとやらないのでは、本作に関する評価は3割くらい変わってくるんではないかと思います。もちろん、「3」をやっている方が評価が高いという事です。・・・むしろ、やっていないとストーリー的によく分からない面が生じ、評価が下がるのかも知れません。それはシリーズものの宿命ですね。 |
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<ストーリーは一級品> 話は「3」から50年程前の話。著名な音楽家レオーネが残した「水底のメロディー」を探して諸国を放浪する、旅芸人一座が主人公。 序盤はホントにただ各地を旅してるだけという感じで、個々のイベントに深い関連性はありませんし「水底のメロディー」収集の他に先へ歩みを進める理由がないため、ややだれがちな展開になってしまってます。この序盤のだれ具合は「3」と一緒です。こういうのって、このシリーズの伝統なんでしょうか? しかし、物語の核心に迫る中盤以降、一気に物語は緊迫の度を高め、ラスト直前にはシリーズキャラクター総出演でかなりの盛り上がりを見せます。この盛り上がり加減も「3」と一緒。ですが本作のクライマックスは、シリーズラストの名に相応しく「3」のそれを上回っていたのではないでしょうか。 しかし、惜しむらくば、そのクライマックスが最高潮に達するのが、物語のラストではなく、その一歩手前に設けられているのです。これはちょっと残念でした。特にラスボス近くの展開はやや唐突な印象すらあり、それまでの盛り上がりを少なからず削いでしまう結果になっています。 しかし、それを差し引いてもこのストーリーの出来は一級品です。特に「3」とリンクするエピソードはかなりの数に上るため「3」をやっている人にとっては、話の一つ一つに何らかの感動を覚えるはずです。「3」の謎が解けるというよりは、「3」の背景となった物語の舞台に今、自分が立っているという感動。これは前作と今作、両方のストーリーが秀逸であるがゆえに成し得る業でしょう。 |
| <期待に応えた音楽・グラフィック> 音楽は伝統のファルコムサウンドを踏襲しており、非常に聞きやすい牧歌的なメロディーです。主人公が旅芸人ということもあり、音楽が作品に直結する要素が多分にあるのですが、そうするだけの事はあるクオリティを持っています。一つ気になるとすれば前半部の戦闘の音楽があんまり平和な音楽のものだから、戦ってる、という緊張感に欠ける部分がある、ということくらいでしょうか グラフィックは、正直に言えば、いまどきのRPGに見慣れた人にとっては、やや貧弱なものに移るでしょう。しかし「英雄伝説」というシリーズ全体を俯瞰してみたとき、他作品とのバランス、そして期待される世界観ということを考え合わせてみれば、これは最高のグラフィックとも言えるのです。変にムービーやポリゴンなどを使うことなく、あくまで2Dのタイルグラフィックにこだわった姿勢は素直に評価できます。 <シリーズラストの名に恥じない作品> 部分部分を細かく見ていけば気になるところはいくつかあります。しかし、その圧倒的なストーリーの質とそれを支える演出は英雄伝説シリーズのラストを飾るに相応しい作品といえるでしょう。今リメイク作業中である「英雄伝説4」にも期待を繋げられる内容でした。 |
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