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ドラゴンクエストVII

機種 メーカー 発売日
PS エニックス 00/8/26

レビュー日 レビュー時の状況 日記(ネタバレ注意)
00/10/7 クリア ドラゴンクエストVII
ドラゴンクエストシリーズ
ドラゴンクエストIV
ドラゴンクエストV 天空の花嫁

<まぎれもなく「ドラクエ」>
 4年間待たされた末に発売されたドラクエ7。それは、紛れもなく「ドラクエ」でした。
 プラットフォームがSFCからPSに代わり、視点変更の導入など、グラフィックには多少の変化がありましたが、それでも、何事もなかったかのようにそこに存在する「ドラクエ」世界。思い返してみれば、FCからSFCにプラットフォームを変更したときも、そのあまりの雰囲気の変わらなさに驚いたものですが、今回の印象もまさにそれ。

<昔の感覚のままに>
 そのため、最初の1時間ほどは、逆にかなり戸惑います。最近の3Dグリグリ、ポリゴンバリバリの世界から比べると明らかに貧相なのです。特に人間キャラクターの小ささ、これは最近ではなかなか見られないほどの出来です。しかし、話を進めていくうちにその違和感はどんどん小さくなり、序盤が終わる頃にはすっかり慣れてしまいます。慣れる、というより、昔の感覚を思い出す、と言うのが正確かもしれません。登場人物たちの会話センス、独特の雰囲気を持った音楽、世界観など、4年の歳月を経てもちっとも変わってない世界がそこにあります。
<戦闘のシンプルさが今となっては貴重>
 戦闘シーンも、従来のものとほとんど違いはありません。しかし、このシンプルな戦闘が、テンポの良い展開を手助けしており、ストレスなく戦闘をこなす事が出来ます。こんにち、これは逆に画期的なことなのかも知れません。技や呪文の種類は山ほどあるけれど、効果はそれほど変化はありません。演出の派手なRPGだったら、戦闘効果グラフィックをいろいろ用意してそこで差別化を図るのだろうけど、このゲームではそれすら最低限しかしてない。あとは、技等の名前から想像しろということなんでしょう。これも今となっては新鮮な演出とすらいえます。

<一長一短の石版システム>
 このゲームのシステムの根幹に、「石版を集めて、新しい世界へ進む」というものがあります。これはまさに、オムニバス形式そのもの。ゲームの後半になれば、多少、それぞれの石版の世界を交錯するストーリーも登場しますが、基本的にはそれぞれが独立した物語を構成しています。これは、これでいいのかも知れません。話の展開にメリハリがあり、個々のエピソードを印象的に捕らえる事ができます。しかし、逆にそれぞれのエピソードの関連性が薄いため、全体としてのスケールの大きさにやや欠ける印象がありました。
<3Dマップシステムは成功>
 ドラクエ7の特徴のひとつとして、画面をぐるっと一回転させる事のできる3Dシステムがあります。これは、最近のRPGには良く取り入れられている手法で、それほど珍しいものではないのですが、ドラクエ7はこのシステムの長所を、他のゲームに比して上手に生かしているのではないでしょうか。マップを回転させないと分からないものをゲーム序盤から終盤まで満遍なく用意し(これが実は珍しい)、それでいて、マップ切り替え時には必ず自分たちの姿が見えるように視点を自動的に回転させるなど、3D最大の欠点といえる「自分を見失う」ことを排除する仕組みがしっかり整えられています。更に、単にシステムだけではなく、マップ構成などの点からも考えられていることには感心させられます。

<取り逃し対策>
 小さなメダルに代表される、ミニゲームやアイテム収集の類も充実しています。そしてそれらを十分に楽しむ事もできます。「楽しむ事もできます」と書いたのは、ドラクエの「かつて訪れた場所には、後でもう一度訪れる事が出来る」という特徴ゆえです。小さなメダルなどのアイテム探しや、モンスターパークなどの魔物関係の収集イベント。これらは他のRPGでも大抵はついてくるミニゲームですが、他のゲームでは「一度逃してしまうともう手に入れられない」ケースがままあります。しかし、ドラクエは、後でもう一度取りにくる事ができるため取り逃しが基本的にあり得ず、余裕をもってゲーム取り組む事が出来るのです。これも「ドラクエとしては当たり前の事だけど、今となっては新鮮に感じられる特徴のひとつ」と言えるでしょう。

<やっぱりドラクエ>
 そんなこんなで、長い間登場しなかった割には、ドラクエは相変わらずドラクエとして存在し、新しいシステムを無難に吸収しつつも、かつてから存在したドラクエの長所は長所として厳然と存在し続けています。「ドラクエ」として期待をもっていたものを裏切らない作品だったと言えるでしょう。