トップへ戻る
「ゲームレビュー」インデックスへ戻る
DEWPRISM

機種 メーカー 発売日
PS スクウェア 99/10/14

レビュー日 レビュー時の状況 日記(ネタバレ注意)
00/11/6 クリア
2キャラクターとも

<絵本から飛び出したような世界>
 ほのぼのした世界観が楽しいアクションアドベンチャーです。ゲームの舞台となるステージの数はそれほど多くはないのですが、そのグラフィック、音楽、キャラクター、インターフェイスなど、このゲームを構成するものがすべて絵本から飛び出したような、優しさ、楽しさに満ちています。
 それらの要素の中でも僕が一番気に入ったのは、音楽。ゆったりとした民族調の音楽で、思わず聞き入ってしまうような心地よさがあります。サガフロンティア2といいこのゲームといい、結構スクウェアってこういう音楽作らせるといい仕事してます。

<二つの物語>
 ストーリーは、自分の恩人を救うために「遺産」を探している少年「ルウ」の物語と、「遺産」の力で世界征服をたくらむじゃじゃ馬王女「ミント」の物語の二つで構成され、どちらか一方をやった後にもう一方をやることになります。この二つの物語は一種のパラレルワールドのようなもので、舞台こそ同一ですが、主人公によって物語の展開やステージ構成が微妙に異なってきます。この二つのパラレルワールドの違いを見るのが結構面白く、2周する辛さというものはまったく感じられませんでした。時間的にも、一方の物語に要する時間は10時間程度と、気軽にやり直せるボリュームで、短くても良くまとまっています。

<愛らしいキャラクター達>
 二人の主人公の冒険を賑やかに描き出しているストーリーそのものも楽しいですが、それ以上に、次々と登場してくるキャラクターたちのノリのよさがこのゲームのキモですね。ミントのじゃじゃ馬ぶりもさる事ながら、他のキャラクターも脇役にしておくのがもったいないくらい、それぞれが良い味を出しています。きっと、シナリオ書いてる人も楽しみながらやったんだろうな、と感じさせるものがありますね。キャラクターの動作も非常にコミカルで、昔NHK教育なんかでやっていた人形劇を思い出してしまいました。
 グラフィックは全編ポリゴンで描かれていますが、全体的に淡い色調で(青い空が気持ち良い感じでした)、かつメリハリのある描き方をしており、見づらいということはありませんでした。視点はオートと手動が選択できますが、オートの位置もよく考えられていて、手動で調整する必要はほとんどありません。

<操作性にちょっと難>
 アクション部分は、細かい操作にちょっと難があるかもしれません。特にジャンプして動く足場に乗る、といったものは、やや距離感がつかみにくい感じがありました。ボス戦も、倒しかたに気づくまで手も足も出ないのが結構辛い。気づいちゃうと簡単なんですけどね・・・。

<謎解きは適度>
 各ステージには適度に謎解きがちりばめられているのですが、それほど難易度の高いものはなかったように思います。ただ、ゲーム中に直接ヒントが表示されるということがあまりないため、一度煮詰まってしまうと厳しいところがあるかもしれないです。ここはどう評価するかが難しいところですが・・・。純粋に謎解きを楽しもうという立場からすれば、変にヒントが表示されてせっかくの謎解きの興をそぐようなことになるよりは良い、ということになるでしょうか。無闇に難解なものはないですし。
 アイテム周りはすっきりしていて良いと思います。ルウの変身、ミントの魔法以外にはアイテムを用いることはまったくありません。あるとすれば、コンティニューに用いる「コイン」くらい。一度しか使わないアイテムでアイテム欄を変に一杯にするよりは分かりやすい、いかにもアクションゲーム向きのシステムになっています。

<居心地のいい「デュープリズム」の世界>
 総じて見て、このゲームは、久しぶりに「世界」を楽しむことの出来た作品でした。「はやくゲームを先に進めよう」っていう気持ちより「その前に、あの人の所に寄ってみよう」っていう感じで、デュープリズムの世界をゆっくり回ってみたいと思わせる居心地のよさがあります。アクションゲームとしては「風のクロノア」以来の秀作かも知れません。