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| <独特の雰囲気> 全体的にナンセンスな雰囲気を漂わせるADV。ゲームの舞台となる街はノスタルジー色の濃い昭和30年代風ですが、登場キャラクターのデザインなど個性的で、一言で形容しがたい感じがします。ぱっと見からして、プレイヤーを選びそうな印象を強く受けます。 <チュウ> ゲームの進行自体は、街に散らばるイベントをクリアして、最終的にヒロインと「チュウ」することが目的です。こういう進行形式は、特段珍しくもないものの、そのイベントのクリア方法が、相手とキスをする、というのが特殊と言えば特殊。主人公は学生の男の子なのですが、キスする相手はオヤジ、動物、不思議生物お構いなし。キスするために一定の条件が必要なケースもあるなど、謎解きの要素も結構色濃くなっています。 |
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<ゆったりテンポ> その雰囲気ゆえか、ゲームの進行スピードはがかなりゆったりとした感じです。また、あるイベントを発生させるために、特定の時間にそこにいないといけない、とか、一定時間待つ、といったように、ゲーム内時間に縛られるイベントも相当数あります。この待ち時間の間に、ゆったりとした街の雰囲気を満喫できるかどうか、がこのゲームを楽しめるかどうかの境目といえるかも知れません。その意味では、私自身は十分楽しめなったかも知れません。最近のテンポが良いゲームに慣れてしまった身としては、このゲームの持つ独特なスローテンポに自分を合わせることができなかったというところでしょうか。 しかし、楽しめなかったことがこのゲームを否定することにつながるかと言うと必ずしもそうではありません。「あぁ、自分には合わなかったんだな、残念」と、そういう気持ちにさせられる、それだけの存在感というか魅力を持ったゲームであることは確かなのです。 |
| <ヒントが難解> ひとつ気になったのは、やや謎解きが難解ではないか、ということ。キスするためのヒントがあまりに抽象的過ぎて、ヒントの体をなしていないケースがままあります。一昔のゲームであれば、この種の抽象的ヒントはよくあったものですが・・・その意味でもノスタルジックさを感じさせるゲームではあるのです、やはり今の時代にあっては、これが必ずしも許容されるというものでのないのかも知れません。 <同調できるか、できないか> 妙に哲学的な台詞、間の抜けたBGM、随所にちりばめられたパロディーやナンセンスギャグ、そして何よりも、ノスタルジックでスローテンポな雰囲気。一度やってみないとその感覚は分からないかも知れません。しかし、やってみて感覚が同調できる人には、これほど素晴しいゲームもないと感じられるのではないでしょうか。 そういう、微妙な雰囲気を持ったゲームではあります。 |
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